2. チャイナ・プロジェクト

チャイナ・プロジェクトとは

 チャイナ・プロジェクトは、1983年~1990年に、コーネル大学(アメリカ)、オックスフォード大学(イギリス)、北京大学(中国)が協力し、病気を引き起こすリスクファクターを調べた研究のことです。

史上最大規模の研究であり、また総合的な内容であったため、ニューヨーク・タイムズは、チャイナ・プロジェクトのことを、疫学研究のグランプリと称しています。

 

チャイナ・プロジェクトは、毎日の食習慣健康上の影響を調査した最初で唯一の大規模研究です。

特筆すべきことは、チャイナ・プロジェクトは、植物性食品中心の調査だということです。

これまでの欧米諸国のほかの研究の大多数は、動物性食品中心の調査だったため、これは画期的なことです。

(『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』 グスコー出版、2009年)

チャイナ・プロジェクトの内容

チャイナ・プロジェクトの概要をご説明します。

  • 中国全土27省の中から24省・65群・130の村を選定
  • 各郡から100人、合計6500人を対象
  • 年齢は、35~64歳
  • 男女は、半数ずつ
  • 医療従事者:350人
  • 研究テーマ:367種
  • 資金提供:中国 5~6億円(約500~600万ドル)、アメリカ: 2億9000万円(約290万ドル)
  • 結果報告書:896ページに及ぶ

(『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』 グスコー出版、2009年)

研究内容の詳細

チャイナ・プロジェクトの研究内容の詳細をご説明します。

  • 48種類以上の病気の死亡率
  • 血液中の109の指標(栄養、ウイルス、ホルモンほか)
  • 尿に含まれる24の因子
  • 摂取された食べ物に含まれる36の成分(栄養、殺虫剤、重金属など)
  • 調査家庭で測定された36の栄養と食べ物の摂取量
  • アンケートから得られた60の食生活とライフスタイル因子
  • 16の地理的・気候的因子

(『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』 グスコー出版、2009年)

 

主な研究結果

これから、チャイナ・プロジェクトの主な研究結果をご紹介します。

各項目には、有意差も記載しています。

有意差は、わかりやすいうと、統計学的にどのくらい正しい可能性が高いかを意味します。

  • p<0.05は、有意差はある、つまり正しい可能があるという意味になります。
  • p<0.01は、有意差が高い、つまり正しい可能が高いという意味になります。
  • p<0.00)は、有意差が相当高い、つまり正しい可能が相当高いという意味になります。

☆コレステロールについて

血中コレステロール値は、「欧米風の病気」の強力な予測因子となる (p<0.05)

血中コレステロールが170 mg/dlから90 mg/dlに低下すると、

  • 肝臓がんが有意に減少 (p<0.01)
  • 直腸がんが有意に減少 (p<0.05)
  • 結腸がんが有意に減少 (p<0.01
  • 肺がん(男性)が有意に減少 (p<0.05)
  • 成人白血病が有意に減少 (p<0.05)
  • 成人脳腫瘍が有意に減少 (p<0.05)

動物性タンパク質の摂取は、悪玉コレステロールの数値を上昇させることと関係する (p<0.001)

植物性タンパク質の摂取は、悪玉コレステロールの数値を減少させることと関係する (p<0.01)

動物性タンパク質の摂取と、家系にがんが多いことが関連する (p<0.001)

脂肪摂取量が多いことは、血中コレステロールが高いことと関係する (p<0.05)

脂肪摂取量や血中コレステロール値が高いことは、女性ホルモン値が高いことと共に、乳がんが多いことや早い初潮と関係している (p<0.05)

 

☆食物繊維

食物繊維を豊富に摂取することは、直腸がん、結腸がんの罹患率が低いことときわめて関連する (p<0.05)

食物繊維の大量摂取は、血中コレステロール値が低いこととも関係する (p<0.01)

 

☆ビタミンC・果物

血中ビタミンCが低い家系では、がんの発生率が高くなる (p<0.05)

血中ビタミンCが低いことは、食道がんのリスクが高いことと関係 (p<0.01)

果物を多く食べることは食道がん発生と反比例 (p<0.01)

果物を多く食べることは、冠状動脈性心臓病、高血圧性心疾患、脳卒中の発生と反比例 (p<0.01)

 

☆動物性タンパク質

動物性タンパク質の摂取は、背が高く、体重がある人々と関連 (p<0.05)

動物性タンパク質の摂取は、総コレステロール値や悪玉コレステロール値が高いことと相関 (p<0.01)

 

☆植物性タンパク質

より多くのタンパク質を摂取することは、より大きな体のサイズと関連するが、この効果は主に植物性タンパク質による

植物性タンパク質の摂取量が多いことと、身長や体重が増えることは密接に関係 (p<0.01)

 

☆体重

動物性タンパク質の摂取とより深く関係する (p<0.05)
がんとより深く関係する (p<0.01)
冠状動脈性心臓病とより深く関係する (p<0.01) 

(『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』 グスコー出版、2009年)

チャイナ・プロジェクトの結論

上記のチャイナ・プロジェクトの研究結果から、チャイナ・プロジェクトの結論としては、

  • 健康にとっては、精製・加工していない丸ごとの植物性食品は有益であるが、一方、動物性食品は有益ではない
  •  植物性食品には健康で身長が伸びる効果があるうえ、私たちの身の回りに蔓延している病気や早い時期での発病を避けられるといった信じがたいほどの効果がある。
  • 植物性食品以外の食事では、効果があったとしてもその効果はほんのわずかでしかない。

となります。

(『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』 グスコー出版、2009年)

超健康と長寿の秘訣である7つの叡智の2つ目がチャイナ・プロジェクト
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