クリニックを開院する理由

①確かに、医療は進歩しています

現在、医療は着実に進歩しています。

中でも、整形外科は、最も進歩が著しい診療科の1つです。

 

最近になり、ガバペンチン、トラマドール、デュロキセチンなどの疼痛薬が日本でも使用可能になりました。これらの薬剤が使用可能になる前には、「痛み」に有効な薬剤の種類は限られており、治療にも苦慮していましたが、これらの薬が使用可能となり、「痛い・痛み」に対する治療は改善しました。

 

一方、外科的治療についても、手術機械や器具は驚くほど使いやすく、そして洗練され、以前と比較すると手術の難易度は低下し、結果として手術成績が向上するように想定されます。

 

しかし、実際はどうなのでしょうか?

②しかし、”現実”は違います

医療は確かに進歩しています。

しかし、実際の臨床現場においては、医療が進歩しているにもかかわらず、痛い・痛みがよくならない患者さんが多いことが現状です。

 

下のグラフをご覧ください。

これは、整形外科領域の慢性疼痛(3か月経過しても治らない痛みのこと)に対する治療の有効性のグラフです。

驚きになられると思いますが、「完治」と「改善」をあわせてたったの12%です。

それでは、整形外科領域の慢性疼痛に対する患者さんの満足度はどうでしょうか?

下のグラフのように、「大変満足」はわずか4%、「やや満足」は32%と、これら2つを合わせると、たった36%の患者さんしか満足していないことになります。

 

この36%という数字をどう考えますか?

③満足度36%でいいですか?

満足度36%。

どう思われますか?

 

ぼくは整形外科専門医として、36%という数字は良くないと考えています。

ですから、何とかしてもっと多くの患者さんに良くなってもらうために、これまで研鑽を重ねててきました。

 

その結果、

●ガバペン、トラマール、デュロキセチン以外の痛みに効く薬剤

●漢方薬

●認知行動療法

を実際の臨床現場で使用し、大変有効でした。

④勤務医では制限がありました

残念ながら、一勤務医という立場では、上記の内容を使って治療をすることには制限がありました。

ですから、これらの治療を今まで以上に行い、少しでも多くの患者さんの痛い・痛みを良くしたいため、開業することを決意しました。

⑤”標準的”な治療+”最新”の治療=「両極」の治療

開業には、もう1つの目的があります。

それは、慢性疼痛や急性痛の患者さんに有効性が確認されている”最新”の治療を知っているからです。

この方法は日本ではほとんど行われておりませんが、海外では既に行われております。

 

この、”最新”の治療を日本に導入・普及させるため、開院を決意しました。

”標準的”な治療とこの”最新”の治療行うことが、クリニックの治療方針である「両極」の治療です。