新型コロナウイルスに対するワクチンの効果に対する真の科学的考察

Lancet Microbeで公開されている指標の数値

ほぼ最高の信頼度がある医学雑誌に、Lancetファミリーの雑誌であるLancet Microbeに、「CCOVID-19 vaccine efficacy and effectiveness-the elephant (not) in the room. (Olliaro P. et al. Lancet Microbe, 2021)」というタイトルの論文が掲載され、

  • ファイザー社のワクチンの相対リスク減少は95.03%絶対リスク減少は0.84%ワクチン予防必要例数は、119
  • モデルナ社のワクチンの相対リスク減少は94.08%絶対リスク減少は1.24%ワクチン予防必要例数は、81

と計算されます。

大切なことは、データや指標から、どのようなことを読み解くか

新型コロナウイルスに対するワクチンの効果に対しては、いくつかの指標が使用されています。

  • 相対リスク減少(relative risk reduction
  • 絶対リスク減少(absolute risk reduction
  • ワクチン予防必要例数(Numbers needed to vaccinate

です。

 

ここで大切なことは、これらの指標について、

  1. それぞれの指標は、どのような計算方法で、どのような意味を持つか
  2. どの指標が、重要か

ということです。

1.それぞれの指標は、どのような計算方法で、どのような意味を持つか

相対リスク減少(relative risk reduction)、絶対リスク減少(absolute risk reduction)、ワクチン予防必要例数(Numbers needed to vaccinate)についてと、計算方法をご説明します。

下に、厚生労働省のホームページから公開されているファイザー社のワクチンのデータを掲載します。

(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html)

 

相対リスク減少は、1から相対リスク(下表の(A/B)/(C/D))を引いて計算するため、1(あるいは100%)に近づくほど、ワクチンの予防効果が高いことになります。

  • 相対リスク減少は、1-0.050=0.95となり、95%

 

絶対リスク減少は、対照群の絶対リスク(下表のC/D)から、ワクチン接種群の絶対リスク(下表のA/B)を引いて計算するため、値が大きいほど、ワクチンの予防効果が高いことになります。

  • 絶対リスク減少は、0.00884-0.00044=0.0084となり、0.84%

 

ワクチン予防必要例数は、ワクチンの予防効果を得るために必要な人数のことで、1/絶対リスク減少で計算します。

具体的には、ワクチン予防必要例数が10であれば、10人にワクチン接種を行えば、1人の予防効果を得ることができることを意味します。

ですから、ワクチン予防必要例数は1に近づけば近づくほど、有効性の高いワクチンということになります。

  • ワクチン予防必要例数は、1/0.0084=119

 

これらが、上記のLancet Microbeに掲載された論文(Olliaro P. et al. Lancet Microbe, 2021)の値となっています。

ファイザー社のワクチンのデータの詳細(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html)
ファイザー社のワクチンのデータの詳細(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html)

2.どの指標が、重要か

それぞれの指標の計算方法と、意味はわかりました。

では、本題に入ります。

 

どの指標が、重要なのでしょうか?

 

結論からいうと、

  • 絶対リスク減少
  • ワクチン予防必要例数

が重要な指標です。

 

相対リスク減少の重要度が低い理由は、合計人数や発症した人数のバランスにより、大きな差異が生じてしまうからです。

 

具体的に例を挙げて説明します。

下の表が、厚生労働省やファイザー社から公表されているデータ(報告症例)と、①:発症した人数を接種あり・接種なし共にわずか8人づつ増加させたデータ、②発症した人数を接種あり・接種なし共に報告例と同じ割合で10倍増加したデータと、相対リスク減少・絶対リスク減少・ワクチン予防必要例数になります。

 

この表からわかることは以下です。

  • わずか8人づつ発症者が増えただけで、相対リスク減少(=有効率)90.53%まで低下する
  • わずか8人づつ発症者が増えても、絶対リスク減少ワクチン予防必要例は変化しない
  • 報告例と同じ割合で10倍発症者が増えた場合でも、相対リスク減少(=有効率)変化しない
  • 報告例と同じ割合で10倍発症者が増えた場合は、絶対リスク減少ワクチン予防必要例数大きく変化する

となります。

 

このように調査をする集団の結果が異なると、相対リスク減少・絶対リスク減少・ワクチン予防必要例数は変化します。

しかし、一般的に考えて、発症数が10倍も増えているにも関わらず、全く変化しない相対リスク減少は、情勢を正確に表しているといえません。

10倍に増えているのであれば、大きく変化する絶対リスク減少・ワクチン予防必要例数の方が、情勢を正確に表しているといえるでしょう。

 

以上より、より信頼性が高い指標は、絶対リスク減少・ワクチン予防必要例数ということになります。

ファイザー社のワクチンが95%という本当の意味:ワクチンを接種すれば95%発症を予防できるという意味ではありません!!!

上記のように、重要な指標は

  • 絶対リスク減少
  • ワクチン予防必要例数

であり、信頼性が比較的低い指標が、

  • 相対リスク減少

です。

 

残念ながら、ニュースなどでは95%という数字が一人歩きしてしまっており、ワクチンを接種すれば95%発症を予防できる、と思われている方が大多数だと思います。

 

厚生労働省はホームページの中で、有効性と有効率の両方の言葉を使っていますが、掲載している計算方法からは、有効率という意味で使用しているようです。

有効率とは、

「ワクチンを接種しなかったときに新型コロナウイルスに発症した人数が、ワクチンを接種した場合に何%減るのか」

のことです。

 

そしてこの有効率は、一般には相対リスク減少と同じです。

厚生労働省のホームページでの有効率の計算式は、一般の有効性の計算とやや異なります(解析対象となった人数ではなく、総追跡期間

)を使用していますが、今回の場合、ほぼ同じ結果となります。

 

つまり、ファイザー社のワクチンの有効率(=相対リスク減少)が95%ということは、

ファイザー社のワクチンを接種すれば、接種しなかったときに新型コロナウイルスに発症した人数が、ワクチンを接種した場合に95%減る

という意味です。

あまりピンときませんね。

 

そうです、有効性(相対リスク減少)とは、ちょっとピンとこない指標なのです。

わかりやすい指標ではないわけです。

 

ただし大切なことは、

有効率(=相対リスク減少)が95%とは、ワクチンを接種すれば95%発症を予防できるという意味では決してない

ということです。

まずは、ここだけは押させておいてください。

最もわかりやすい指標は、ワクチン予防必要例数

有効性つまり相対リスク減少は、ちょっとピンとこない、わかりづらい指標とお伝えしました。

それでは、3つのうち、最もわかりやすい指標は何でしょうか?

それが、

ワクチン予防必要例数

です。

 

前述したように、ワクチン予防必要例数は、ワクチンの予防効果を得るために必要な人数のことです。

 

ワクチン予防必要例数からは、

  • ファイザー社のワクチンは、119人に接種すれば1人の発症を予防できる
  • モデルナ社のワクチンは、81人に接種すれば1人の発症を予防できる

ということになり、これはわかりやすいと思います。

それと同時に、ワクチンの効果はかなり低いということも、わかりやすいのではないでしょうか。

次にわかりやすい指標が、絶対リスク減少

ワクチン予防必要例数の次にわかりやすい指標

絶対リスク減少

です。

 

絶対リスク減少からは、

  • ファイザー社のワクチンの効果は、0.84%
  • モデルナ社のワクチンの効果は、1.24%

となります。

少しわかりずらいとは思いますが、1%前後ということであれば、かなり効果は低いことはお分かりいただけると思ます。

以上より、新型コロナウイルスに対するワクチンの効果に対する真の解析内容は

これまでに記載した内容から、新型コロナウイルスに対するファイザー社やモデルナ社のワクチンの真の効果は、

  • 極めて低い

ということがご理解いただけたでしょうか。

 

現在、いろいろなメディア・情報源から、さまざまな情報が飛び交っています。

まさに玉石混淆です。

そして残念化ことに、大部分が、客観的・科学的ではない、正確ではない情報です。

 

ここで大切なことは、このホームページに記載されている内容は、

  • エメラルド整形外科疼痛クリニック
  • 院長

の個人的な意見ではなく、

  • ファイザー社
  • モデルナ社
  • 厚生労働省
  • Lancet Microbeに掲載された信頼性の極めて高い医学論文

が公表している内容だということです。

その意味で、正確性は極めて高い情報です。

 

これが、新型コロナウイルスに対するワクチンの真実です。


もう1つの真実

Lancet Microbeに掲載された「CCOVID-19 vaccine efficacy and effectiveness-the elephant (not) in the room. (Olliaro P. et al. Lancet Microbe, 2021)」からわかる真実がもう1つあります。

 

それは、

この試験が行われた時点の新型コロナウイルスは、99.1%感染しない

ということです。

 

論文に掲載されているように、ファイザー社のワクチンの試験では、

プラセボ群(ワクチンを接種していない群)は18325人であり、そのうち新型コロナウイルスに感染した人は162人です。

そのため、感染しなかった人は、18325-162=18163人です。

つまり、新型コロナウイルスのワクチンを接種しなかった人は、18163/18325x100(%)=99.1%感染しなかったという計算になります。

 

残念ながら、厚生労働省の公式見解でも、ニュースでも、この点については何も触れていません。

 

99.1%感染しないウイルスに対して、世界各国で死亡例が報告されているワクチンを接種することは、割が合わないのではないでしょうか?

 

もっとも、ワクチンの治験の時期と比較し、現在は、かなり多くのより危険性の高い変異株が出現しているため、現在はより感染する可能性は増加していると推察されます。