痛みが良くならない理由

痛い・痛みの治療の現状

  • 「完治」と「改善」をあわせて、12%
  • 「大変満足」と「やや満足」をあわせて、36%

これが、現在の整形外科領域の慢性疼痛の治療の現状です。

なぜ、こんなにも慢性疼痛の治療はうまくいっていないのでしょうか?

 

ちなみに、この結果は日本だけのものではありません。

世界でも同様です。

「2つの限界」

痛い・痛みがよくならない理由、それが「2つの限界」です。

 

①1つめの限界は、

  • これまで行われてきた従来型の標準的な治療法では痛みに対応しきれない

ということです。

これまでの治療法では、痛みは「身体」の感覚に過ぎないと考えます。

「身体」の感覚に過ぎないため、「心」の影響は受けないとも考えます。

 

このようなこれまで行われてきた従来型の標準的な治療法を、「生物(医)学モデル」による治療法といいます。

 

②2つめの限界は、

  • 西洋医学自体に限界がある

ということです。

つまり、西洋医学を駆使しても、良くならない「痛い」・「痛み」があるということです。

1つめの限界の解決策⇒「生物心理社会モデル」

これまでの従来型の標準的な治療法は、痛みは「身体」の感覚に過ぎないと考えます。

「身体」の感覚に過ぎないため、「心」の影響は受けないとも考えます。

 これが従来型の標準的な治療法であり、「生物(医)学モデル」による治療法です。

 

しかし、これまでの従来型の治療法である「生物(医)学モデル」による治療法では限界があるため、最近は別の最新の治療法が主流になりつつあります。

それが、「生物心理社会モデル」による治療法です。

 

この「生物心理社会モデル」では、

痛みは、「身体」の感覚であるとともに、「情動」でもあると考えます。

つまり、「情動」であるため「心」の影響を受けると考えます。

これは、東洋医学の「心身一如」の考えに近いものです。

 

下に、2つの治療法のついて図示します。

「生物心理社会モデル」詳細は、【生物心理社会モデル】をご参照ください。

従来型の治療法

最新の治療法


2つめの限界の解決策⇒東洋医学

西洋医学は「二元論」

●「二元論」

「二元論」

これが西洋医学のキーワードです。

 

「二元論」とは、「身体」と「心」は本質的に異なるものであるとする考え方です。

医療をこの「二元論」に当てはめると、「身体」と「心」は別のものであるため、別々に分けて治療するという考え方になります。

 

言うまでもなく、これこそが、これまでの西洋医学の治療法です。

ちなみに、この「二元論」を提唱した人物は、ルネ・デカルトです。

 

しかし、最近では、「身体」と「心」はお互いに影響し合うことが多くの知見から示されており、この「二元論」はほぼ否定されています。

●「二元論」は慢性疼痛に有効ではない

慢性疼痛とは、わかりやすく言うと、これまでの治療法では良くなりづらい痛みのことです。

 

近年、慢性疼痛には、「身体」だけでなく、「心」の影響が大きく関係することが報告され始めています。

そのため、「身体」と「心」が別と考える「二元論」の考え方では、慢性疼痛には対応できずらいことになります。

東洋医学は「心身一如」

●「心身一如」

「心身一如」

これが東洋医学のキーワードです。

 

「心身一如」は、心と身(体)は一つである、という意味です。

つまり、「身体」と「心」は本質的に同じものであり、お互いに影響を与えあう、という考え方です。

 

最近の知見では、「身体」と「心」がお互いに影響を与えあうことが証明されており、東洋医学の古くからの概念である「心身一如」が正しかったことが証明されています。

●心身一如は慢性疼痛に有効

このように「心身一如」では、「身体」と「心」は同じものとなります。

この考え方は、最新の治療法である「生物心理社会モデル」に合致します。

 

慢性疼痛には、「身体」だけでなく、「心」が大きく影響するため、「身体」と「心」が同一と考える「心身一如」の考え方であれば対応できることになります。