抗ウイルス作用を持つ精油

アロマセラピー:抗ウイルス作用のある精油

アロマセラピーは、「植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法」と定義(日本アロマ環境協会)されています。

アロマセラピーには多くの効能がありますが、そのうちの1つに、抗ウイルス作用があります。
そのため、空気中に抗ウイルス作用を持つ精油を芳香浴で散布することは、新型コロナウイルスの予防に有効であることが想定されます。
また、アロマセラピーで使用される精油のうち、るユーカリやティートリーは、抗ウイルス作用が強いことが古くから知られています。

手法

アロマセラピーで行う精油の使用法には、
・芳香浴
・沐浴法
・吸入法
・湿布法
などがあります。

空気中の広い範囲に精油を拡散させるには、
・芳香浴
が最も有効と思われます。

AROMASTAR社のアンチウイルス

AROMASTAR社は、アロマセラピー用品を扱っている会社です。
AROMASTAR社の専用オイルに、アンチウイルスというものがあります。
これは、
・レモン
・ユーカリ
・ティートリー
・ラベンダー
・カモミールローマン
という精油から構成されており、これらすべてに抗ウイルス作用があります。

抗ウイルス作用がある精油

アロマセラピーで使用される精油で、抗ウイルス作用があるもの中から一部を列挙します。
・イランイラン☆
・カモミール・ジャーマン
・カモミール・ローマン
・グレープフルーツ☆
・サンダルウッド☆
・シダーウッド
・ジャスミン
・ジュニパー☆
・スイートマージョラム☆
・ゼラニウム☆
・ティートリー☆
・ヒノキ☆
・フランキンセンス☆
・ペパーミント☆
・ベルガモット
・ユーカリ☆
・ライム☆
・ラベンダー☆
・レモン
・レモングラス
・レモンマートル☆
・ローズローズウッド☆
・ローズマリー☆

☆はクリニックで実際に使用している精油です。

抗ウイルス作用を持つ精油
クリニックで使用している精油

新型コロナウイルスの対策とアロマセラピー

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、新型コロナウイルス対策としてアロマセラピーの手法を採用しています。

①予防策の強化
新型コロナウイルスに対する予防策には、手洗いなどの手指衛生・マスク着用などの咳エチケットがあげられますが、このほかに、睡眠・栄養による免疫力の維持も重要と考えられます。
アロマセラピーで使用される精油の1つである、スイートマージョラムは、睡眠を改善する効果が報告されています。

②抗ウイルス作用
新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染・接触感染とされていますが、現在の世界での状況からは空気感染している可能性があるとエメラルド整形外科疼痛クリニックでは考えています。
そのため、空気中に抗ウイルス作用を持つ精油を芳香浴で散布することは、新型コロナウイルスの予防に有効であると考えています。

4台のアロマディフューザーによる芳香浴

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、
・待合室
・診察室
・処置室
・リハビリテーション室
にそれぞれ1台、合計4台のアロマディフューザーを設置し、芳香浴を行っています。

このうち、
・待合室とリハビリテーション室:AROMASTAR社のアンチウィルス
・診察室と処置室:天候や湿度に合わせて抗ウイルス作用のある精油
を使用しています。

抗ウイルス作用を持つ精油によるアロマセラピー
待合室
抗ウイルス作用を持つ精油によるアロマセラピー2
診察室

アロマテラピーの学術報告

☆抗ウイルス作用を有するユーカリ

ユーカリは、Herpes Simplex Virusに対して抗ウイルス作用を有する。
(Brezáni V et al. Viruses. 2018)
ユーカリは、 Herpes simplex type 2 (HSV-II)に対して抗ウイルス作用を有する。
(Okba et al. J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci, 2017)

☆抗ウイルス作用を有するティートリー

ティートリーは、tobacco mosaic virusや、Herpes simplex virus type 1 (HSV-1)とHerpes simplex virus type 2 (HSV-2)に対して抗ウイルス作用を有する。
(Carson CF et al.  CLINICALMICROBIOLOGYREVIEWS, 2006)

☆睡眠に対して有効

夜勤をする看護師50人を対象とし、スイートマージョラム精油を用いたアロママッサージを25分間受けたのち、30分間休息する介入を週1回、合計4回施行した場合、ピッツバーグ睡眠質問票による睡眠評価が、有意に改善。
(Chang YY et al. Evid Based Complement Alternat Med, 2017.)

☆月経前症候群に有効

月経前症候群の女性62人と対象とし、月経前の5日間、1日2回、ネロリ精油を滴下したシートを鼻から30cmのところで持ち、自然な呼吸で芳香浴をしながら5分間安静にする。
施行前と施行1か月後・2か月後に、PSST質問票に回答する。
結果は、1か月後、2か月後ともに、有意にスコアが改善しており、ネロリ精油が月経前症候群の症状を緩和したことが示された。
(Heydari N et al. Complementary Therapies in Clinical Practice, 2018)