脳波ニューロフィードバック

札幌市北区麻生に位置し多彩な独自の治療法で痛みを治療するエメラルド整形外科疼痛クリニックでは、最新医療であるバイオフィードバックの1つである脳波ニューロフィードバック技術を用いて、痛みの治療やパフォーマンス向上を行っています。

脳波とは

脳波とは、脳にある神経細胞の樹状突起という部分に生じたシナプス電位などを頭皮上から測定したものです。
頭皮上から測定するため、痛みなどなく無侵襲に検査することができます。
脳波は、医療では、てんかんなどの脳の機能障害の検査に主に使用されています。

脳波の種類

脳波は、解析により以下の5種類に分類されます。
これらの違いは周波数です。
文献などによって多少の違いはありますが、おおまかな周波数を記載します。

  • デルタ波(Δ波):1~3Hz
  • シータ波(Θ波):4~7Hz
  • アルファ波(α波):8~12Hz
  • ベータ波(β波):12~29Hz
  • ガンマ波(γ波):30Hz以上

脳波ニューロフィードバックとは

バイオフィードバックには、大きく分けて2つあります。
それが、 バイオフィードバックと脳波ニューロバイオフィードバックです。
バイオフィードバックは、主に、筋電図、温度、スキンコンダクタンス、心拍、呼吸などをモニターします。

これに対し、脳波ニューロバイオフィードバックは、脳波をモニターします。
具体的には、頭部に電極を装着し、脳波のデータをコンピューターで解析し、音や画像などで表示し、これらをさらにフィードバックすることにより脳波を調整する手法のことです。

脳波ニューロフィードバックの有効性

病気

脳波ニューロフィードバックは日本ではあまり知られてはいませんが、海外では、

  • うつ病
  • 不安
  • 不眠症
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
  • 注意欠陥障害(ADHD)
  • あがり性
  • パニック障害

などの疾患の治療に使用されており、疾患によっては薬物療法を上回る結果も報告されています。

スポーツや芸術

病気のほか、スポーツや芸術などのパフォーマンスが向上することが知られており、

  • スキージャンプ:小林陵侑選手
  • ACミラン(サッカー)
  • サッカーイタリア代表チーム(2006年、ワールドカップ優勝)
  •  アメリカ海軍・陸軍
  •  オリンピックチーム(イギリス、アメリカ、カナダ、台湾、オーストラリア、シンガポール)
  • NASA
  • Formula1チーム
  • プロゴルフ

などで行われていると言われています。

しかし、機密性が高いため、実際の方法などは、ほとんど公表されていません。
最近、『6つの脳波を自在に操るNFBメソッド』(講談社+α新書)で内容の一部が紹介されてました。

覚醒型の違い

脳波ニューロフィードバックに関するこれまでの報告から、脳波は個人個人で異なり、大きく2つのタイプがあることがわかっています。
それが、

  • 低覚醒型:周波数が低い脳波が多いタイプ
  • 高覚醒型:周波数が高い脳波が多いタイプ

です。

この2つのタイプの違いは非常に重要で、行うプログラムも異なります。
そのため、脳波ニューロフィードバックでは、まずはじめに個々人の脳波を測定し、低覚醒型か高覚醒型かを判別したうえで、個々人に適したプログラムで治療を行っていきます。

パフォーマンス向上

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、バイオフィードバックとニューロフィードバックを用いて治療を行っています。
さらに、パフォーマン向上を目的として、バイオフィードバックとニューロフィードバックを行うパフォーマンス向上外来を行っています。
なお、パフォーマンス向上外来は、病気の方ではなく、経営者・芸術家・アスリートなどの健康な方を主な対象としていますので、保険診療ではなく自由診療としています。

痛みに対する脳波ニューロフィードバック治療を施行

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、慢性疼痛に対して脳波ニューロフィードバック治療を行っています。
まず初めに複合性局所疼痛症候群(CRPS)の患者様を対象とし、現在は慢性疼痛の患者様にも脳波ニューロフィードバック治療を行っております。