コロナワクチン後の肩関節痛

新型コロナウイルスに対するワクチン接種後の肩関節障害

新型コロナウイルスに対するワクチンの副反応として、ワクチン接種関連肩関節障害(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration: SIRVA)が生じている可能性があります。
ワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)の現状についてご報告します。
また、エメラルド整形外科疼痛クリニックでのワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)に対する検査・治療法についてご紹介します。

新型コロナウイルスに対するワクチンの副反応

新型コロナウイルスに対し、現在、4回目のワクチン接種が日本で行われています。
新型コロナウイルスに対するワクチンには副反応があることが広く知られておりますが、現状では、原因や病態については多くは不明となっています。

ワクチン接種関連肩関節障害(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration: SIRVA)

最近になり、新型コロナウイルスに対するワクチンを接種した後に、肩関節の痛みや可動域制限などの障害が出ることが報告されるようになってきました。
これが、ワクチン接種関連肩関節障害(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration: SIRVA)であり、日本でも少しづつ報告が出始めています。

ワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)に対する治療

現在、厚生労働省や大学病院などの医療研究機関からは、ワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)に対する明確な答申が出ていないため、病態は不明です。
従いまして、治療法についてもはっきりしておらず、各医療機関が独自の視点で対応・治療を行っていることが現状です。

肩関節以外にも異常が起きている可能性があります

現在、エメラルド整形外科疼痛クリニックでも、約40名のワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)が疑われる患者様が来院され、治療を行っています。
しかしながら、当クリニックには、肩関節疾患だけではなく、肘関節手関節の障害のほか、化膿性腱鞘炎下肢の蜂窩織炎などに罹患している患者様が急増しています。
ワクチン接種関連肩関節障害(SIRVA)はあくまで肩疾患についての話ですが、肘関節や手関節などの関節、あるいは腱組織や軟部組織などに影響が出ている可能性があります。

エメラルド整形外科疼痛クリニックで行っている検査・治療法

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、肩関節のほか、肘関節、手関節の障害、化膿性腱鞘炎などが疑われる患者様が来院された場合には、ワクチン接種関連肩関節障害だけでなく、化膿性関節炎・化膿性腱鞘炎などの感染性疾患に加え、関節リウマチ・痛風・偽痛風を想定し、検査・治療を行っています。

検査内容と評価内容

採血・関節液

  • CRPによる炎症を評価
  • リウマチ因子・抗CCP抗体によりリウマチについて評価
  • 抗核抗体により膠原病を評価
  • プロカルシトニンにより重症な感染症の有無を評価
  • 尿酸値により痛風を評価
  • 感染の可能性がかなり高い場合には、静脈血培養検査を施行し、菌血症・敗血症の評価
  • 感染の可能性がかなり高い場合で関節水腫が著明な場合には、関節液穿刺を行い培養検査を施行し、化膿性関節炎の評価

画像検査

  • 単純レントゲン撮影を行い、骨組織の異常を評価
  • MRI撮影を行い、骨組織だけでなく、関節・腱などの軟部組織の異常を評価

治療法

  • 関節や腱組織の感染が疑われる場合には、抗生物質を投与して治療
  • 炎症がメインである場合には、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のほか、漢方薬で治療

2つのタイプ

現在、エメラルド整形外科疼痛クリニックでに受診し、ワクチン接種関連肩関節障害の疑いが強いと診断された患者様は約40名です。

そして治療を継続していくうち、
・抗生剤が良く効くタイプ
・抗生剤が全く効かなく、漢方薬による免疫異常の改善が奏功するタイプ

の2つのタイプがあることがわかりました。

そのため、これはあくまでエメラルド整形外科疼痛クリニックの一私見ですが、ワクチン接種関連肩関節障害には2つのタイプがあり、タイプに応じて治療法を変える必要があると考えています。

有効な可能性が高い抗生剤

エメラルド整形外科疼痛クリニックを受診、治療を受けた約40名のワクチン接種関連肩関節障害の疑いが強いと診断された患者様に有効であった抗生剤を公開します。
・ペントシリン®
・セファメジン®
・ジェニナック®
・クラリス®

です。

何かのご参考になれば幸いです。

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