(運動器)リハビリテーションとは

(運動器)リハビリテーションとは、運動器(「骨」・「関節」・「筋肉」・「神経」など、身体を動かしたり支持する組織や器官の総称)に疾患を持つ患者さんに対して、運動療法・物理療法・装具療法などを用いて身体機能を可能な限り改善することを目的としたものです。

 

疾患としては、

  1. 上・下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者
  2. 関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能及び日常生活能力の低下を来している患者

と定められています。

 

これらの方を対象として、(運動器)リハビリテーションを行います。

(運動器)リハビリテーションの治療方針

エメラルド整形外科疼痛クリニックの(運動器)リハビリテーションは、

  1. まず、標準的なリハビリテーション(リハビリテーション、物理療法)を行う
  2. 効果をみて、「両極」のリハビリテーション(漢方薬の追加、筋電図・心拍変動バイオフィードバック)を行う

という治療方針で行っています。


「運動」について

「運動」が体に良いことは良く知られていますが、最近の研究から、「脳」や「精神」にも良い影響を与えることがわかってきました。

さらにいうと、「脳への効果が確認されている唯一の薬」が、「運動」です。

具体的には、「子供は運動することにより賢くなり、成績が上がる」ということが学術的に証明されました。

そしてこの結果をもとに、アメリカの一部は学校教育を変えています。

適切な「運動」について

「運動」には、適切な範囲があります。

適切な運動は、

  1. 運動強度
  2. 心拍数

という2つの指標から知ることができます。

適切な運動頻度・内容

適切な運動頻度や内容は、個人により大きく異なります。

  1. 運動経験のある人
  2. 運動経験のあまりない人
  3. 高齢者(60歳以上)

の3つに分けて記載します。

 

1. 運動経験のある人

理想は、週6回、1回45~60分の有酸素運動です。

さらに、6日のうちの4日は「中強度」の有酸素運動、2回は「高強度」の有酸素運動とします。

筋力トレーニングは、「高強度」の有酸素運動と同じ日に行うようにします。

 

また、「高強度」の運動は、連続して行うことはお勧めしません。

「高強度」→「中強度」→「中強度」→「強強度」→「中強度」→「中強度」→「高強度」のようなペースをお勧めします。

もちろん、これはあくまで目安です。

 

2. 運動経験のあまりない人

まずは、ウォーキング(低強度に該当)から始めましょう。

1歩を80cmとすると、10000歩で8kmとなりますので、まずは1日10000歩を目指してください。

 

『なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?』の著者である青栁幸利先生は、自身の研究である「中之条研究」で、「8000歩の早歩き」をすると、だいだい20分間、中程度の運動をしたことに相当する、と発表しておられます。

 

「8000歩」はひとつの目安ですが、これは「ある程度ご高齢の方」に当てはまる法則だと思いますので、年齢が若い方は、「10000歩」をお勧めします。

もっというと、年齢にもよりますが、「ある程度の早歩き」では心拍数はあまり上がらず、最大心拍数の50~60%止まりだと思います。つまり、「低強度」の運動・「ゾーン1」となります。

 

ですから、ある程度、この領域の運動を継続された後は、「中強度」の運動・「ゾーン2」の「ジョギング」に上げることをお勧めします。

 

3. 高齢者(60歳以上)

高齢者でも、運動のメインは有酸素運動と、筋力トレーニングです。

有酸素運動で心肺機能を向上させ、筋力トレーニングで筋肉や骨を強く丈夫にします。

もちろん、有酸素運度でも筋肉や骨に効果がありますが、筋力トレーニングによる成長ホルモンの分泌は魅力的です。

 

また、これは非常に大切なことですが、特に高齢者の場合は「楽しく」・「無理をしない範囲」で運動をすることが良いと思います。「楽しくなく」・「つらい」運動であれば、「こころ」にも「身体」にも良くないからです。

その意味でも、高齢者には、ぜひとも心拍数計を使用することをおすすめします。心拍数計が「無理をしているかどうか」のバロメーターになるからです。

 

それでは、運動の内容についてです。

まず、運動の頻度は週に6~7日の運動が望ましいです。

つまり、ほぼ毎日となります。

有酸素運動については、週に4日は、最大心拍数の50~60%のゾーン1で、ウォーキングを30~60分間。

週に2日は、最大心拍数の60~70%のゾーン2で、軽めのジョギングを20~30分間。

筋力トレーニングについては、週に2日は、ある程度の負荷で、10回~12回を1セットとし、3セット。

これらのほかに、週に2日は、太極拳、ヨガ、軽いテニス、軽いエアロビクスなどを30分間することをお勧めします。

「運動」の「効果」に対する学術的報告

「運動」の「効果」に対する学術的報告についてご紹介します。

ここでは、

  1. 運動と学業
  2. 運動とうつ病
  3. 運動と認知能力

についてご紹介します。

「運動」の「基準」に対する学術的報告

「運動」の「基準」に対する学術的報告についてご紹介します。

 国際的にある程度認められた「健康増進作用のある運動の基準」があります。