ブレインフォグ

ブレインフォグとは

新型コロナウイルス感染症後の後遺症の1つであるブレインフォグは、病態が解明されていないため、治療法も確立していません。
しかし、罹患率が多いため、大きな問題となっています。

ブレインフォグは、「患者自身の自覚として認知機能低下、頭がはっきりしない、集中力低下といった主観的な状態」と定義されています。

(Shimohata T et al. Clin EXP Neuroimmunol.2021)

ブレインフォグの発症頻度

アメリカのNeuro-COVID-19クリニックによる報告では、入院はしていないが神経症状が6週間以上続いている100名中、
・ブレインフォグ: 81%
・頭痛: 68%
・しびれ・疼痛: 60%
・味覚障害: 59%
・嗅覚障害: 55%
・筋痛: 55%
とブレインフォグが最も高頻度であったことが報告されています。

(Graham EL et al. Ann Clin Transl Neurol, 2021.)

ブレインフォグの病態

新型コロナウイルス感染症後の後遺症であるブレインフォグについては、病態はまだ解明されていませが、
・脳内へのウイルスの直接浸潤
・脳の小血管の障害
・炎症によるミクログリアの活性
などが要因と考えられています。

(出典『COVID-19 神経ハンドブック』 下畑享良著、中外医学社、2022年)

また、ブレインフォグなどの症状がある患者は、FDG-PETによる検査で、
・前頭部~頭頂部 (Hosp JA et al. Brain 2021.)
・前帯状皮質、後帯状皮質、楔前部 (Hugon J et al. J Neurol 2022.)
のブドウ糖代謝が低下していることが報告されています。

ケモフォグ・ケモブレイン

ケモフォグ(chemo fog)・ケモブレイン(chemo brain)は、抗がん剤使用後にみられる高次脳機能障害ですが、ブレインフォグに類似していることが指摘されています。
ケモフォグ(chemo fog)・ケモブレイン(chemo brain)は、神経発生障害、ミエリンの障害・炎症などが原因になっていると推察されています。

(Theoharides TC et al. BioFactors, 2021.)

ブレインフォグは、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の症状との相同性も指摘されています。

(佐藤和貴郎ら、COVID-19-その診断と治療 ブレインフォグ、2021.)

前述のようにブレインフォグは病態が不明であり、確立した治療法も報告されていません。

エメラルド整形外科疼痛クリニックのブレインフォグ治療

ブレインフォグは病態が不明であり、世界でもまだ確立した治療法がないことが現状です。
しかし、エメラルド整形外科疼痛クリニックは、最新医療技術である脳波バイオフィードバックの手法を用いて、2022年10月よりブレインフォグ (brain fog)の治療を開始しています。
まだ試行錯誤が必要な段階ではありますが、治療で改善効果は得られていますので、今後、現在の人数制限をしている状態から、順次、治療を行う患者様の人数を増員していく予定です。

今後の展開については、随時、ご報告させていただきます。