筋電図バイオフィードバック

エメラルド整形外科疼痛クリニックは、標準的な治療法のほか、対極の治療法のうち、漢方薬・認知行動療法などを行っても改善しない痛みに対し、最新の医療技術である筋電図バイオフィードバックリハビリテーションを行っています。
また、他院である程度の期間、治療を行ったにもかかわらず痛みが残っている慢性疼痛・難治性疼痛に対しても積極的に、筋電図バイオフィードバックリハビリテーションを行っています。

筋電図バイオフィードバックを利用した痛みの治療

筋電図とは

筋電図とは、筋肉に電極を装着し、筋肉の収縮を測定する検査のことです。
筋電図は、主に神経内科で使用される検査ですが、まれに整形外科でも筋肉の検査のために使用されます。
多くの施設では、筋電図は検査のためにのみ使用されます。

針筋電図と表面筋電図

筋電図には、針筋電図表面筋電図という2つの方法があります。
針筋電図は、文字どおり電極が針となっていて、筋肉内に刺し、筋肉の電気信号を直接測定します。
1つ1つの筋肉を正確に測定できるという利点がありますが、針を刺すという欠点があります。

表面筋電図は、皮膚の表面に電極を貼り、皮膚を通じて筋肉の電気信号を測定する方法です。
筋肉の測定という意味では針筋電図より劣りますが、針を刺す必要がないため侵襲がないという利点があります。

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーション

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションとは、エメラルド整形外科疼痛クリニックが独自に開発し施行している表面筋電図を使用したリハビリテーションのことです。
通常行われている検査目的の筋電図と異なり、バイオフィードバック技術を応用しているため、リアルタイムに筋肉の状態をモニターで視覚化することができます。
全国でも筋電図を使用してリハビリテーションを行っている医療施設は極めて稀で、札幌はもとより北海道の実臨床現場でも初めての試みと思われます。

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの特徴

1. 表面筋電図を使用

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、通常のリハビリテーションと異なり、筋電図を使用してリハビリテーションを行います。
全国でも筋電図を使用してリハビリテーションを行う医療施設は極めて稀と考えられます。
また、筋電図のなかでも、針を刺す必要のない侵襲のない表面筋電図を行っています。

2. 筋肉の不随意収縮を視覚化できる

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、通常は気づくことが難しい筋肉の不随意筋収縮(dysponesis)などをモニターで実際に見ることが可能になり、不随意収縮の存在・程度を認識することが可能となります。
認識することができれば、改善できる可能性が大きく広がることになります。これは特に、なかなか治らない肩こり・腰痛に有効です。

3. 筋肉の萎縮を視覚化し、客観的には判定できる

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、手術後など、筋肉の萎縮が起きている場合に、萎縮の有無・程度を視覚化し、主観ではなく客観的に判定することができます。
理学療法士は筋電図がなくても徒手検査などである程度は客観的に認識することが可能ですが、患者自身は自身の筋力を客観的に理解することは極めて困難なため、リハビリテーション自体や術後の回復程度の理解するうえで、非常に有用です。

4. バイオフィードバック技術を使用できる

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、複数の筋電図センサーを使用することで、同時・リアルタイムに複数の筋肉の状態を視覚化することができます。
具体的には、作動筋・拮抗筋や、ケガをした四肢・ケガをしていない四肢の筋肉の状態を一度に視覚化できます。
また、エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、バイオフィードバック技術を応用しているため、各種のプログラムを使用することが可能です。
具体的には、筋肉のバランス化や安静化などのリハビリテーションが可能です。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの画像

安静座位の腰の筋肉の筋電図(上から順に、左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋・右腹横筋)
左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋で安静時にも関わらず、筋収縮があり、不随意筋収縮 (dysponesis)の状態にあります

不顕性筋収縮 (dysponesis)

不顕性筋収縮 (dysponesis)とは、通常は気づくことが難しい筋肉の不随意な収縮のことをいいます。
なかなか治らない肩こり・腰痛の原因の1つに、この不顕性筋収縮 (dysponesis)がありますが、残念ながら日本の医療では全く認識されていません。

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、不顕性筋収縮 (dysponesis)などをモニターで実際に見ることが可能ですので、不随意筋収縮(dysponesis)の存在・程度を認識することが可能となります。
認識することができれば、改善できる可能性が大きく広がることになります。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでの不顕性筋緊張の画像

安静座位の腰の筋肉の筋電図(上から順に、左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋・右腹横筋)
4つ全ての筋肉で不随意筋収縮 (dysponesis)が消失しています

対象疾患

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションを行っている対象疾患は、
・肩こり
・腰痛
・膝関節の手術後
・股関節の手術後
・腰椎の手術後
・頚椎の手術後
・肩関節の術後
などです。

3つの手法

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションには、3つの手法があります。
それが、
徒手的リハビリテーション
主体的リハビリテーション
・緻密的リハビリテーション
です。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの3つの手法

健康保険が適応されます

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、疾患を持っている患者様を対象としているため、健康保険で治療が可能です。
ただし、自賠責保険や労災保険の場合には、自由診療となります。