厚生労働省は、健康増進を目的として、『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』を作成し、一般公開しています。
運動とは
「運動」とは、「身体活動のうち、スポーツやフィットネスなどの健康・体力の維持・増進を目的として、計画的・定期的に実施されるもの」とされています。
運動の効果
身体活動・運動の量が多いと、循環器病、2型糖尿病、がん、ロコモティブシンドローム、うつ病、認知症等の発症・罹患リスクが低いことが報告されています。
(厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準2013)
令和2年にWHO(世界保健機関)が公開した「身体活動・座位行動のガイドライン」では、身体活動を実施することにより、循環器病、2型糖尿病、がんが予防され、うつ病や不安の症状が軽減されると共に、思考力、学習力、総合的な幸福感を高められることが報告されています。
(World Health Organization. Guidelines on physical activity and sedentary behavior. 2020)
WHOは全世界における死亡に対する危険因子として、高血圧、喫煙、高血糖についで、身体活動・運動の不足を第4位に位置付けています。
(World Health Organization. Global health risks: mortality and burden of disease attributable to selected major risks. 2009)
日本では、身体活動・運動の不足は、喫煙、高血圧についで、非感染性疾患による死亡に対する3番目の危険因子とされています。
(Ikeda N et al. The Lancet. 2011)