【漢方薬】第16話:⑧東洋医学独自の効力 A.温めることが可能

漢方薬には、独自の効力があります。
これらは西洋医学では決してできませんので、まさしく東洋の叡智です。
順にご説明します。

A.温めることが可能(寒証を治療)
西洋医学では炎症を鎮め、解熱することは得意です。
ですが、逆に「温める」ことが全くできません。
遠赤外線を使うくらいがやっとです。
あるいはカプサイシン(唐辛子の成分)を使うくらいですが、あまり薬効はありません。

冷えは万病のもと、と言われます。
その通りだと思います。
冷えてしまうと血行が悪くなり、老廃物の運搬が滞ります。
そうなると老廃物が溜まっていくことになりますから、良くないですよね。

また、冷えて体温が下がると白血球の活性が低下することが知られています。
白血球は細菌などを退治するほか、がんを抑える作用があることが証明されていますので、白血球の機能が低下することは良くありません。

東洋医学はこの冷えに対応できます。
東洋医学はこの「冷え」を「寒証」と呼びます。
さらには、体の表面か四肢末端の冷えを「表寒」といい、体の中央の内臓の冷えを「裏寒」といいます。
「表寒」に対応する有名な薬が、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)。
「裏寒」に対応する有名な薬が、真武湯(しんぶとう)です。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
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骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
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