【漢方薬】第14話:⑤心身一如、⑥生薬

⑤心身一如
東洋医学では、心と身体は一体であり、お互いに影響しあうものと考え、これを心身一如といいます。
西洋医学では、デカルトの二元論に基づき、心と身体を切り離して考えますから、ここも「真逆」です。

漢方薬の多くの薬は、心に効く生薬と身体に効く生薬が1つの漢方薬に含まれていることが多いです。
具体的には、ケガに良く効く漢方薬である治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)には神経を鎮める作用のある桂枝(シナモン)が入っております。

また、各種の痛みに対し、いわゆる「うつ」や「怒り」に対応する漢方薬を処方することにより、痛みが改善することがあります。
なお、「うつ」には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、「怒り」には抑肝散(よくかんさん)がよく効きます。

⑥生薬
漢方薬は、複数の生薬を組み合わせて作られています。
生薬は、
・動物
・植物
・鉱物
・化石
由来であり、これらを加工して複数組み合わせて使います。

生薬はそれぞれ多様な化学物質を含んでいるため、これらが総合的に機能し、効果が得られます。
このように多種多様な化学物質からできているため、漢方薬は多種多様な状態に有効だと考えられます。
生薬と化学物質の具体例としては、麻黄には血圧上昇作用のあるエフェドリン、甘草にはコルチコイド様作用のあるグリチルリチン、桂枝には解熱作用のあるケイアルデヒドが含まれています。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

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