【漢方薬】第22話:「証」について:② では、漢方薬は使えないのか?

東洋医学独自の「証」についての続きです。

●② では、漢方薬は使えないのか?
前回までの話をまとめると、その人にベストマッチした1つの証を決め、その証にベストマッチした漢方薬を1つ選択し、そのたった1つの漢方薬でたちどころに良くなってしまうということは、現実には相当難しいということです。


「それでは、漢方薬は使えない」
「そんなに難しいのでは、漢方薬を学ばなくていい」
そういう声が聞こえてきそうです。

ですが、考えてください。
プロ野球の一流バッターでも打率は40%以下です。
ホームランになると、もっと低い確率です。

つまり人間が人間を対象とする以上、100%ということは通常はありません。
もちろん、100%は無理でも、できるだけ率を上げていくことが、プロ、そして専門家が目指すべきことだと思います。

ここでちょっと視点を変えてみましょう。

その人にベストマッチした1つの証を決め、その証にベストマッチした漢方薬を1つ選択し、そのたった1つの漢方薬でたちどころに良くなってしまうことは、極めて困難です。

しかし、その人の証をいくつかまで絞り、その絞った証にあった漢方薬をいくつか選択し、結果的にそれらの漢方薬が効く可能性が高いというレベルであれば、十分可能です!

僕自身、日常診療で漢方薬を使っていますが、漢方薬を複数までは絞り込み、それらのうち1つ以上が有効であることは、よく経験しています。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区で麻生駅に近接し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
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骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
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